学校制服への『かりゆしウェア』導入について【タイムス寄稿】

学校制服への『かりゆしウェア』導入について【タイムス寄稿】


沖縄タイムスに寄稿した記事が掲載されました。
長文(1000字程度)ですが、ご一読くださいませ。

学校制服への『かりゆしウェア』導入について

 新年度がスタートし、新しい環境の幕開けに心躍らせている方々も多いことだろう。少し先のことだが、ゴールデンウィークが過ぎると太陽がサンサンと輝く本格的な沖縄の夏がやって来る。衣替えの時期はクールビズとして定着している『かりゆしウェア』姿も増える。
 さて、観光は平和産業だという言葉を最近、よく耳にするようになった。私なりに沖縄らしい文化・観光の姿(夢)について、考えの一部を綴ってみたい。
 県のHPには、かりゆしウェアについて『夏を快適に過ごすということや観光客を温かく迎え入れ、沖縄のイメージアップを図るために考えられたウェア』だという目的が掲載されている。
 ここで提言したい。先にあげた目的に関連させて、学校制服にかりゆしウェアを導入することで、より多くの効果が期待できると考える。先ずは、衣服やデザイン業界の活性化が図られるだろう。児童生徒の制服の数字をイメージするだけでも莫大な経済効果になる。
 次に、伝統工芸の継承発展にも寄与するだろう。例えば那覇市であれば紅型や首里織、他にもミンサーや絣、花織、紬、藍染などご当地の染物や織物を施していく。
 地域を生かしたデザインを掲載するのも面白いだろう。那覇市であれば首里城やシーサー、龍柱、市蝶のオオゴマダラ、県全体であればノグチゲラなどの鳥シリーズ、デイゴなどの花シリーズとアイディアは尽きない。これは名所のアピールにも繋がり、ひいては郷土愛が育まれるのは間違いない。
 予算等の課題については、大量に生産することによってコストを抑制できるだろう。また、『観光に資する』や『亜熱帯という特殊事情』と教育行政をリンクさせ、スキームを作ることによって、財政補助の可能性を模索できるかもしれない。
 小学生から中高校生、社会人を含め県民全体で観光客1,000万人を気候風土に合った素材が使用された『ご当地かりゆしウェア』で迎え入れる。加えて、挨拶程度でも良いと思う。ハロー、ニーハオ、ハイサイ、こんにちは。または感謝の言葉。サンキュー、謝謝、ニフェーデービル、ありがとう。海外からのホリデーや修学旅行、ビジネス等で来沖した方々の感動しているシーンが容易に思い浮かぶ。まさに沖縄の文化・観光・平和産業の未来は伸びしろ(夢)だらけだ。



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